先週相次いで発表された米ハイテク大手の四半期決算からは、依然としてクラウドサービスへの需要が旺盛なことが明らかになった。だが、それらのサービスを運営するハイテク大手は、現在の経済環境の中で、慎重に支出を監視していることも明らかになった。3大パブリッククラウドサービスのアマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、グーグルの親会社アルファベットはいずれも、4-6月期のクラウド部門の売上高が前年比で2桁の伸びという堅調ぶりを示した。各社の他分野事業での強さもあり、このことは3社の株価が決算発表後まずまずの上昇を果たすのに十分な材料となった。アマゾン、マイクロソフト、アルファベットの株価は、決算発表の翌日に平均で8%超上昇した。