【YouTube81万人、X62万人、Instagram39万人】と、今どきのママパパに圧倒的に支持されているカリスマ保育士・てぃ先生の子育てアドバイス本第2弾『子どもが伸びるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育て○×図鑑』が大好評です。
この連載では、「てぃ先生が実際に試して効果のあった伝え方」や「保護者が絶賛した斬新なテクニック」を厳選。「子育ての困った」が「成長」に変わるコツをお伝えしていきます。(初出:2022年8月10日)

てぃ先生が解決! 今日あったことを答えない子への「どうだった?」ではない聞き方【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

具体的な質問をすることで、
求める回答が引き出せます!

 子どもが学校や園でどう過ごしてるかな? と気になって、「今日何した?」「今日どうだった?」と聞くこと、あると思うんです。でも子どもの答えって「何もしてない」「わかんない」だったりしませんか? 僕も保育園で「〇〇ちゃん、お迎えだよ」ってお子さんを引き渡すときに、目の前で、

「〇〇ちゃん、今日何したのー?」「んー、何もしてない」

 っていう親子の会話、けっこうあるんですね。

 で「いやいや、さっきまで一緒に折り紙してましたやん」ってなるんですけど(笑)。

 こうなってしまうのは子どもが大人の質問の意図を理解しきれていないからなんです。

 たとえば、キッチンにりんごが置いてあったとしましょう。そこで、「これ何?」って聞いたときに、大人に聞いた場合は、「さっきスーパーで買ってきたんだよ」と質問の意図を察して、キッチンにりんごが置いてある理由を答えると思います。ところが子どもに、「これ何?」って聞いた場合は「りんごだよ」って答えるんです。

具体的に聞けばいい

 ではどうすればいいかというと、具体的に聞けばいいわけですね。僕たち大人が「今日どうだった?」「今日何したの?」って聞くのは、ある程度求める回答がありますよね。

 たとえば友だち関係のことが聞きたかったら「今日、〇〇ちゃんと遊んだ?」ってお友だちの名前を入れて聞けば、「うん、遊んだよ」なんて答えます。

 どんな遊びをしたのか聞く場合も「今日おままごとした?」「おままごとはしてないよ」「じゃあブロック?」「うんブロックしたよ」となったら、そこから話を広げて「お友だちと一緒にしたの?」「うん」「どんなのできた?」「こんな長い線路作った。△△ちゃんも入ーれーてって言ったから一緒にやった」と答えやすくなります。

 ひとつひとつの答えをとっかかりに、その日何が楽しかったのか、誰と遊んだのか、どんな様子だったのかが、だんだんわかってくるんです。こんなふうにお子さんから聞きたい情報があれば、具体的に質問することによって聞きたかったことが聞き出せるんじゃないかなと思います。それでも話してくれない場合は、首を振ってイエスかノーで答えられるような聞き方のほうが答えやすくなります。

タイミングも大事

 また、大人が聞くタイミングと子どもが話したいタイミングがずれることもあると思います。何かに熱中しているときに「今日何やったの~?」って聞いても、めんどくさくて「何もしてないよ」という答えになりがちなので、夕食時や帰り道など、子どもの様子を見ながらタイミングを見計らってお話ししてみてください。

POINT
●大人の質問の意図を理解しきれないことが多い
●聞きたい答えに合わせて、具体的に聞く
●子どもが話しそうなタイミングを見計らう

 本原稿は、てぃ先生著『子どもが伸びるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育て○×図鑑』からの抜粋です。この本では、ママパパの子育てが楽しくなって、子どもの「困った」が「成長」に変わるコツを紹介しています。一緒に楽しく、子育てしてみませんか?

てぃ先生が解決! 今日あったことを答えない子への「どうだった?」ではない聞き方【書籍オンライン編集部セレクション】
てぃ先生(てぃーせんせい)
関東の保育園に勤める男性保育士。
保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。
他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。
ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、Twitterフォロワー数は50万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。
著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』『子どもにもっと伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てのみんなの悩み、お助け中!』(ダイヤモンド社)ほか多数。