「他人がどう思うか」よりも「自分がどう思うか」

 トイレから戻って、先ほどもらったメッセージをこう伝えた。

「人がどう思うかではなく、自分がどう思うかにフォーカスを移して。

 今の君は他人軸になっていて、人の目線で自分をジャッジしてしまっている。

 そうじゃなくて、軸を自分に戻してあげるといい。そうすると、自分の目線で周りを見ることができるようになって、よけいな気負いをしなくてすむ」

 メッセージを聞いた瞬間、彼女はハッとした顔になって、

「たしかに、私は他人の目で自分をジャッジしていた気がする。私自身の気持ちをゆっくり見つめてみるわ」

 と答えた。その表情には本来の彼女らしい、穏やかさが戻っていた。

 彼女が帰ったあと、気がつくと家の前に見事な虹が出ていた。

 しばらくぼんやり虹をながめていると、頭の中でシャライーが話し始めた。

*以下、「ネブラ」は私(著者)のこと。「シャライー」はネブラの宇宙人のガイド

シャライー 「自分軸」で物事をながめると、必ず虹のような美しい輝きを見つけることができるんだ。なぜかというと、自分の光がベースになっているから、光を見つけるのはたやすいのさ。

 でも、「他人軸」だとそうはいかない。美しい光はどこからも見えてこない。逆に影ばかりが気になってしまうから、光がどこにあるかわからなくなるんだ。つまり、混乱してしまう。

 そもそも、誰かに何か嫌なことを言われたとしても、気に病むだけムダなんだ。

 なぜなら、君をよく知る友人や家族でさえ、君のことを君ほどちゃんと理解できている人はいないから。

 大して親しくもない相手なら、なおさら君のことをわかっていない。ここまで君にフォーカスできる人は、君以外に誰ひとりといないのさ。

 みんなそれぞれ自分の人生を生きているわけだから、彼らに君の人生の文句を言われる筋合いはないんだ。

 しかも、彼らが君に向かって話しているように見えることでも、じつは彼らは自分自身について話しているだけなんだ。

 君にではなく、自分にダメ出しをしているわけだから、何を言われても気にすることはないのさ。

ネブラ でも、ダメ出しするママ友を引き寄せているのは彼女自身でしょ?