新型コロナウイルスの大流行が始まった頃、米ファストフードチェーン大手マクドナルドはメニューを簡素化するため、サラダの提供を中止した。多くの店舗は大喜びした。手作業で葉物野菜を盛りつけるため、作るのが面倒だったからだ。  サラダがなくても誰も気にしないだろう。メニューを一方的に変更する際、彼らはそう考えていた。  だが、客がそれを気に入るとは限らない。  「マクドナルドにはがっかりした」とペンシルベニア州在住のアナ・ボーヒーズさん(36)は言う。  ボーヒーズさんは毎週マクドナルドに行き、「サイドサラダ」を注文していた。