10日の米国株式相場は急反発し、ナスダック総合指数が新たな強気相場に入った。7月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで、連邦準備制度理事会(FRB)が近いうちに利上げペースを緩めるとの期待が高まった。ナスダック総合指数の終値は前日比360.88ポイント(2.89%)高の1万2854.80で、6月中旬に記録した安値から20%以上も値を戻した。ダウ工業株30種平均は535.10ドル(1.63%)高の3万3309.51ドル、S&P500種指数は87.77ポイント(2.13%)高の4210.24。労働省がこの日発表した7月のCPIは前年同月比8.5%の上昇で、6月の9.1%に比べると若干鈍化した。伸び率は40年来の高水準付近で高止まりしているものの、インフレが上昇すればFRBが利上げペースを加速させるとの懸念が深まっていたことから、若干の鈍化でも株価を押し上げるのに十分だった。