新型コロナウイルスが流行し始めていた頃、米石油会社オキシデンタル・ペトロリアムの株式には売りが殺到していた。米著名投資家のウォーレン・バフェット氏も売りを浴びせた一人だ。だが、オキシデンタルは今年、S&P500種指数の構成銘柄で値上がり率トップに立っており、バフェット氏のお気に入りとして急浮上した。バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは、オキシデンタルの普通株を処分して約2年後、一転して株式20%を保有する同社の筆頭株主となった。当局への提出書類で明らかにした。同氏は19日、オキシデンタル株を最大50%取得する許可を規制当局から得た。オキシデンタルは資源価格の高騰を追い風に、債務を大きく圧縮し、手元に現金を厚く積み上げている。これでバフェット氏のお眼鏡にかなう条件がすべてそろったとの指摘は多い。具体的には、バランスシートの強化や株主への還元、米屈指の鉱床の最大保有者であることに加え、バフェット氏の一部事業も取り組んでいる炭素排出削減に向けた技術への投資だ。
バフェット氏、米オキシデンタルに目を付けた訳
資源価格の高騰を追い風に債務を大きく圧縮し、手元に現金を厚く積み上げている石油会社
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