【イスタンブール】トルコとロシアは経済面での連携を緊密化させている。このため米国やその同盟国の間で、こうした関係強化がウクライナ侵攻をめぐるロシアへの制裁を弱める恐れがあるとの懸念が高まっている。
貿易・金融面での関係拡大は、トルコとロシアが困難な国内経済を支えるため、いかに頼り合っているかを示している。ロシアは2月にウクライナ侵攻を開始して以来、西側諸国が広範な制裁を発動したのを受け、国際的な孤立を緩和するためにトルコにますます寄り掛かっている。トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領は、自身が主導した金融政策が主因となって起きた経済危機の中で外貨を必要としている、とエコノミストらは指摘する。