人民元の先安観強まる 中国経済に陰りPhoto:China News Service/gettyimages

【香港】中国の人民元が対ドルで2年ぶりの安値に沈んだ。中国人民銀行(中央銀行)は経済減速と住宅市場の低迷を受けて下支えに乗り出しており、元は今後も一段安となる公算が大きい。

 ファクトセットによると、人民元はオンショア市場で23日、1ドル=約6.86元と、2020年8月以来の安値をつけた。オフショア市場では6.88元を上抜けてドル高・元安が進み、年初来の下落率は8%余りに達した。