スザンヌ・ジェームズさん(51)は、お気に入りの果物の一つに大きな夢を抱いている。アボカドスムージーにアボカドケーキ、アボカド・チョコレート・ムース――。酢、トウガラシ、砂糖を使用したアボカドピクルスのレシピも試したが、家族には不評だった。アボカドトーストを世界に広めたとされるオーストラリアでは、この緑色の洋ナシ型の果物を持て余している。農家はここ数年、需要に追いつこうと何千本ものアボカドの木を植えてきたが、供給が需要をはるかに上回る結果に陥っている。オーストラリアのアボカド価格は底値にある。中には腐って放置されているアボカドもある。しかし、アボカド農家の苦況は、アボカド愛好家に恵みをもたらしている。
アボカド供給過剰、販路拡大に苦しむ豪生産者
ケーキやスムージーなど新レシピで消費を促進
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