ツイッターの共同創設者、ジャック・ドーシー氏は2020年11月、最も致命的な問題の一部を解決するため有名な元ハッカーのピーター・ザトコ氏を起用した。その問題とは、ユーザーのプライバシーとコンピューターシステムのセキュリティー保護だ。ドーシー氏が選んだのは、30年近くにわたってシステムの欠陥とそれを修正する手段を突き止め、業界で伝説的な地位を確立した人物だった。「マッジ」の通り名で知られるザトコ氏は現在、自らが統括し、問題修正のために雇われていた担当分野に機能不全や欠陥が幅広く存在したと主張している。同氏は今週、内部告発者としてにわかに注目を集めている。7月に米連邦規制当局に内部告発書を提出し、ツイッターがユーザーのプライバシー保護を怠り、スパム(迷惑)アカウントやボットアカウントの問題について世間を欺いたと主張していることが明らかになったためだ。ツイッターはそうした主張を大方否定している。
ツイッター内部告発者は尊敬される元ハッカー
数十年前からセキュリティー問題に警鐘を鳴らしてきたピーター・ザトコ氏
有料会員限定
あなたにおすすめ