クラウドの王者さえも雨に打たれた。顧客情報管理の米セールスフォースが24日遅くに発表した5-7月期(第2四半期)決算は、クラウドを基盤とする純然たるソフトウエアサービス会社ですら、マクロ経済の減速による影響は避けられないことを裏付けた。売上高は77億ドル(約1兆0500億円)と、かろうじて市場予想を上回ったが、実際の取引高を示すビリングは69億ドルと、前年同期比11%増にとどまった。ファクトセットによると、伸びは市場予想を5%下回る水準で、少なくとも過去5年で最大の下振れとなった。景気の良くない話は、直近四半期だけにとどまらなかった。セールスフォースは2度目となる通期見通しの下方修正を余儀なくされたほか、8-10月期の売上高見通し(78億ドル)も市場予想に届かなかった。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスによると、8-10月期の増収率は14%と、過去最も小幅な伸びにとどまる見通しだ。25日の取引で、セールスフォース株価は3.39%安で終えた。
クラウド王者セールスフォースにも暗雲
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