ロシア軍が占拠しているウクライナのザポロジエ原子力発電所と送電網との接続が25日に途絶え、ウクライナ南部の大部分が一時停電した。ウクライナとロシアの当局者は、停電の原因は相手側にあると互いに非難した。ウクライナの原子力規制機関エネルゴアトムは同日、ロシア軍が近くの炭鉱で起こした火災で送電線が損傷し、同原発が初めてウクライナの送電網から完全に切り離されたと発表した。ロシアの国営通信社RIAノーボスチによると、ウクライナ軍による攻撃で送電線が損傷を受け、発電所が送電網から切り離されたと、ロシアがウクライナで任命した当局者が発表したという。停電はウクライナ南部の大部分にわたり、ヘルソン州とザポロジエ州メリトポリでは午後に一時停電した。エネルゴアトムのスポークスマンによると、通常はザポロジエ発電所から電力を供給されているウクライナ南部の地域には現在、別の火力発電所が電力を供給しており、技術者は復旧に奔走しているという。
ザポロジエ原発で緊張高まる ウクライナ南部停電
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