ロシアは天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」について、保守点検のため稼働を31日に停止する方針を示している。欧州では冬に向かって燃料需要が高まろうとしている中、供給が再開されるかどうかが改めて懸念されている。結果がどうなるにせよ、エネルギーはこの先何年も高値圏にとどまり、不足する事態も起こり得る、と欧州の政府関係者やエネルギー企業の幹部らはみている。輸入先をロシアから切り替えようにも他地域からの供給が限られている上、政府が脱炭素を推進していることも障壁となっている。今年はガスの消費量が少なかったため、この冬は配給制は不要だとみられている。ただ来年以降については、欧州各国が米国やカナダ、カタールなど主要生産国と掛け合ってはいるものの、必要量を確保できるか見通せていない。
欧州ガス高騰、数年続く可能性も
来年以降、欧州各国が必要量を確保できるか見通せていない
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