ロシアは天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」について、保守点検のため稼働を31日に停止する方針を示している。欧州では冬に向かって燃料需要が高まろうとしている中、供給が再開されるかどうかが改めて懸念されている。  結果がどうなるにせよ、エネルギーはこの先何年も高値圏にとどまり、不足する事態も起こり得る、と欧州の政府関係者やエネルギー企業の幹部らはみている。輸入先をロシアから切り替えようにも他地域からの供給が限られている上、政府が脱炭素を推進していることも障壁となっている。  今年はガスの消費量が少なかったため、この冬は配給制は不要だとみられている。