「デジタル田園都市構想」は成長停滞を抜け出す起爆剤になるかPhoto:PIXTA

日本の「デジタル競争力」は28位
デジタル人材育成で大幅遅れ

 現在の世界では、デジタル技術の活用が極めて重要だ。それをビジネスの変革に生かせるかどうかによって国の経済の強さが決まる。

 ところが、日本のデジタル競争力は極めて弱い。

 スイスの国際経営開発研究所IMDが作成する「デジタル競争力ランキング2021」では、日本は64カ国中28位と、過去最低順位を更新し、「ビッグデータ、アナリティクスの活用」では63位、「デジタル・テクノロジースキル」では62位と、惨憺たる状態だ。「人材」では第47位になっている。

 このランキングの上位にあるのは、次のような国だ。

 1位アメリカ、2位香港、3位スウェーデン、5位デンマーク、8位台湾。なお、中国は第15位になる。

 経済成長率などの指標で世界各国に遅れをとる基本的な理由はデジタル技術に日本がうまく対応できないことにある。日本がこれらの国に大きく差をつけられた要因がデジタル人材育成の遅れだ。