日本のサイバーセキュリティは「北朝鮮並み」に脆弱、ウクライナ戦争で露呈した大問題Photo:123RF,PIXTA

ロシアに誤算となったサイバー戦
元米国家情報長官来日の狙い

 4月中旬、米国の情報組織を統括していたブレア元米国家情報長官が来日し、自民党や日本政府のサイバーセキュリティの責任者と会談を重ねた。

 ブレア氏のメッセージは直裁だった。

 日本のサイバーセキュリティが今のままでは日米同盟は戦えないというものだ。そのメッセージは、多くの関係者を震撼させた。

 ブレア氏は言う。ウクライナがロシアの猛攻に耐えているのは、2014年のロシアによるクリミア併合以来、米国などの力を借りて徹底的にサイバーセキュリティを固めたからだ。

 クリミア併合に際しては、ロシアの見事なサイバー攻撃で、電気が止まり、通信が途絶し、ウクライナ軍は座頭市のような戦いを強いられ完敗した。戦う前から電気、通信という重要インフラを落とされ、全身まひのような状態に置かれて負けた。

 ロシアが得意とするのはサイバー攻撃を駆使したハイブリッド戦争だが、ウクライナ侵攻ではそれが失敗に終わった。ウクライナのサイバーディフェンスを破れなかったからだ。

 だが今の日本にその防御能力はない。