――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  中国経済が8月に直面した問題は、見覚えのあるものばかりだった。電力不足、住宅市場の混乱、「ゼロコロナ」政策の副作用がそれだ。2つ目と3つ目は経済問題であると同時に基本的には政治問題でもあるが、それに対処しようという声は聞こえてこない。その結果、中国の経済成長率は7-9月期に一段と落ち込む可能性が高い。  中国当局が31日に発表した8月の購買担当者指数(PMI)は、弱いとはいえ悲惨というほどではなかった。製造業PMIは業況拡大・縮小の分かれ目である50を引き続き下回ったものの、7月からは大きく上昇した。