米電気自動車(EV)大手テスラが株式分割を実施して以降、同社株に対する個人の投資熱に陰りが見えてきた。株式分割調整ベースでの取引が始まった8月25日までの数週間、個人投資家はテスラ株に殺到していた。バンダトラックのデータによると、8月の個人投資家のテスラ株買い越し額は24日時点で1営業日当たり平均1億0760万ドルだった。25~30日の4営業日には、1日平均買越額が3920万ドルに減った。バンダトラックのアナリストはリポートで「最近の(テスラ)株の上昇は、機関投資家のショートカバーと個人投資家の買いの両方によるものだった」と指摘。「ショートポジションの規模がすでに過去最低水準にあり、個人投資家の買いも減少傾向にある中、テスラ株は今後数日ないし数週間でこれまでの上昇幅の一部を返上すると当社は予想している」と述べた。