米国では新型コロナウイルスの感染者数や入院患者数が減少している。多くの人が旅行をしたり、人との交流を楽しんだり、オフィスに復帰したりしている。しかし、ほぼ人付き合いを避けるなど、感染リスクを最小限に抑える対策をまだ採っている人たちもいる。免疫系不全や「ロングCOVID」と呼ばれるコロナ後遺症のリスクなどが、警戒を続ける理由だ。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)から2年半が経過したが、そうした人たちの半隔離生活は、コロナとの共存方法を巡ってまだ社会が分断していることを物語っている。ウイルスの変異や免疫の変化によって感染リスクを正確に予測するのが難しいため、人々は安全な行動に対する境界線を独自に設定している。