英国で5日、リズ・トラス外相(47)が与党・保守党の党首に選出された。6日にはボリス・ジョンソン氏に代わり首相に就任する。党首選では減税を志向する自由至上主義者(リバタリアン)として自身を売り込み、同国初の女性首相マーガレット・サッチャー氏が1980年代に行ったように、小さな政府を推進し、低迷する経済を活性化すると訴えた。トラス氏は勝利宣言で「保守として党首選を戦った。これからは保守として政権運営にあたる」と語った。新首相には手ごわい難題の数々が待ち受けている。英経済はインフレ率が急上昇する中でリセッション(景気後退)に向かっている。トラス氏は党内に忠実な支持者が少なく、世論調査によれば英国全体でも支持は限られている。