Photo:Daniel Shirey/gettyimages
WBCが始まり、大谷翔平選手や山本由伸選手などが注目されていますが、日本代表ともなると文字通りひと握りの人しかなれません。では、なぜプロで活躍できる可能性が極めて低いにもかかわらず、親は子どもにスポーツを習わせるのでしょうか?習い事が将来への投資になるか、単なる浪費になるかの「分岐点」とは?非認知能力開発の専門家が、習い事の「辞め時」についてもお伝えします。(Five Keys代表 井上顕滋)
月謝は高いし送り迎えも大変…
親が子どもに習い事をさせる意味はある?
「プロの野球やサッカー選手になれる確率は0.1%程度しかない」
この言葉が胸にグサリと突き刺さる親御さんは多いのではないでしょうか?野球でもサッカーでも、スポーツや武道でも習い事をやっているお子さんがいれば「僕は・私はプロを目指すんだ」と屈託のない笑顔で言われたこと、一度はあると思います。
素晴らしい夢であり、どうせやるなら上達してほしい、強い気持ちで取り組んで欲しいと考える親御さんも多いでしょう。筆者も、息子や娘がずっとスポーツをしていたので同じような願望を抱いていました。
しかし、プロ野球選手やJリーガーになれる確率はおおむね0.1%未満~0.2%程度、約500人~1000人に1人というデータが多く、非常に狭き門です。確率的には東京大学に入学するよりも難しいと言われます。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が始まり、大谷翔平選手や山本由伸選手、鈴木誠也選手などが注目されていますが、日本代表ともなると文字通り本当にひと握りの人しかなれません。
では、なぜプロで活躍できる可能性が極めて低いにもかかわらず、親は毎月安くない月謝を払い、泥だらけのユニフォームを洗い、休日の早朝からクルマを出して子どもにスポーツを習わせ続けるのでしょうか。
昨今、教育業界で「非認知能力」という言葉が飛び交うようになりました。テストの点数(認知能力)では測れない、やる気、自制心、協調性、やり抜く力などを指します。「この教室に通えば将来に必要な非認知能力が伸びます」「スポーツは非認知能力を鍛えるのに最適です」などと見聞きしたことがあると思います。
とはいえ、実際のところはどうでしょう?スポーツを習わせる価値とは何か。親の関わり方で子どもの成長度合いは変わるのか。いつ幕を引くべきなのか。感情論ではなく、科学的根拠と戦略的な視点で考えてみましょう。







