中国に根付いたコーヒー
愛好者の7割が女性
中国のコーヒー産業市場は、2022年で4,856億元(約9.7兆円)だが、3年後の2025年に1兆元(約20兆円)に拡大するとの予測もある。年間換算すると成長率は20%を超える。
レギュラーコーヒー(RC)が広がったのは1990年代後半だ。スターバックスや上島珈琲UBCのチェーン化が契機となった。外資ベーカリーチェーンの拡大もあり、都市部における食の西洋化も定着した。
コーヒーチェーンの成長は、新しい空間を生み出した。UBCは外食・娯楽・商談の場を提供した。スターバックスは、大都市ビジネスエリアや有名観光地への出店で、「第三の空間」を提供した。
中国のコーヒー店の数は約12万店だが、一線都市、新一線都市と呼ばれる都市部に集中している。中国には337の都市があるが、コーヒー店の半数は19市の都市部に存する。
コーヒーを5年以上飲用する愛好者の64%が毎日1杯以上飲用する。愛好者の50%が高等教育修了、ホワイトカラーの90后(1990年以降の生まれ)だ。性差は男性:女性が3:7で、女性優位となっている。