コロナ禍の今、女性を中心に「アフタヌーンティー」がはやっていたり、各飲料メーカーから趣向を凝らした新商品が登場したりと、「紅茶ブーム」が起きている。コロナ禍で紅茶がはやる理由とは。日本紅茶協会の専務理事・米川榮氏に、紅茶ブームを支えている要因とは何なのか、話を聞いた。(清談社 鶉野珠子)
コロナ禍で急増した
紅茶を楽しむ人たち
日本紅茶協会は、業界窓口事業のほか、日本における紅茶の消費促進活動、ティーインストラクターやティーアドバイザーといった紅茶の専門家の養成などを行っている。
「消費促進活動の一環として、毎年6月と11月にSNS上で紅茶や関連グッズが当たるプレゼントキャンペーンを実施しています。そのキャンペーンの応募の際、アンケートに回答してもらうのですが、昨年は、2020年と2021年、いわゆる“コロナ禍”での紅茶の飲用シーンの変化について聞きました」(米川氏、以下同)
両キャンペーンのアンケート回答を合わせてみたところ、コロナ禍の2年間で紅茶への関心の高まりが見られたという。
「『紅茶を飲む回数が増えた』と答えた人が53.4%、『いつもとは違う紅茶を買った』と答えた人が44.9%と、半数近くもいたのです。ほかにも、『おいしい紅茶の入れ方が気になる人』が24.6%、『アレンジメニューに挑戦してみた人』が11.9%、『リーフティーを使うようになった人』が10.7%という結果が出ました」