SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」は、2015年9月に国連サミットで採択された、国連加盟193カ国が達成を目指す2016年から2030年までの国際目標である。
日本におけるSDGsという言葉の認知度は年々高まっており、多くの人々が身近な問題として認識している。同時に「企業×SDGs」を両立させる取り組みが注目されている。
そこでブランド総研研究所は、2022年7月、各社の活動が一般消費者にどのくらい認知・理解され、評価されているのかを数値化する『第3回企業版SDGs調査2022』を実施。日本の有力企業260社を対象として、業界別に売り上げ規模の大きな企業と、SDGsやESGに積極的に取り組んでいる企業を中心に、同研究所が独自に選出した。
「ESG」とは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)を組み合わせた言葉である。気候変動や人権問題などが起きる社会の中で、企業は環境・社会・ガバナンス(企業の管理体制・内部統制)の3つの視点で取り組みを行うべきという考え方だ。
今回は、その『第3回企業版SDGs調査2022』を基に、「SDGsの取り組みの評価が高い企業ランキング」(※1)を紹介する。
トヨタ自動車が3年連続1位
他社を寄せ付けない圧倒的強さ
SDGsの取り組みが最も評価されている企業は、3年連続でトヨタ自動車が1位(27.7点)を獲得した。同社はSDGsに「本格的に取り組んでいる」という回答が18.3%と多く、2位以下より5ポイント以上の差をつけている。また「全く取り組んでいない」「あまり取り組んでいない」との否定的な回答が6.0%と少なかった。
2位にはイオンが22.1点でランクイン、前年の5位から上昇した。前年2位だったユニクロは21.7点で3位となった。