株式投資で資産2億5000万円を築いている現役サラリーマン投資家の愛鷹氏。2008年から株式投資をはじめ、これまで通算66もの銘柄で10倍株(テンバガー)を達成。“テンバガー・ハンター”の異名をとる。2021年は9年連続テンバガー達成。会社員として働きながらテンバガーを連発する【愛鷹式】超分散投資術を徹底解説した初の単著『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)から、一部を抜粋・編集し、一度買ったら決算を都度確認するだけでほとんど売らない、というサラリーマンでも再現性の高い超シンプルな投資法を紹介する。

【10倍株(テンバガー)連発!】テンバガーハンターが異常なほど10倍株を探しあてた“4つの手法”イラスト:タラジロウ

投資歴15年で資産2億5000万円超

サラリーマン投資家の愛鷹(あしたか)と申します。私は投資家歴15年目ですが、株式投資で築いた資産は2億5000万円を超えました。ちなみに「愛鷹」というのは、ツイッターのハンドルネームで、宮崎駿はやお監督の映画『もののけ姫』に出てくる「アシタカ」にあやかりました。

映画のなかでは主人公の1人、アシタカの派手なアクションや名シーンが何度も出てきますが、アシタカが牛飼いを背負い、コダマと一緒に山を登るシーンに自らの姿が重なり、その語感も好きで、ジブリ作品のファンであったこともあり命名しました。

また、私は日本百名山を“山歩(さんぽ)”する旅好きなのですが、パソコンで「あしたか」とタイプすると、静岡県沼津市にある山の名前の「愛鷹」と予測変換されたことから、「愛」ある「鷹」の字面が気に入り、「愛」という漢字を「鷹」に模してツイッター用のロゴ“愛鷹紋”まで自作してしまいました。

計66銘柄で10倍株を連発

なお、ユーチューブやインタビュー記事にも天狗面でたびたび登場していますが、けっしてテンバガーをいくつも当てて天狗になっているわけではありません。私が百名山を山歩しているときに「お兄さん、登るの速いなぁ、天狗みたいやわ」と山路を駆け上がる姿を評され、テンバガー(10倍株)とテングの響きが近しいこともあり、この姿は一度見たら忘れられないだろうと、天狗面でメディア出演させていただいています。

そんな私は、一部のマスコミから「テンバガーハンター」と呼ばれています。テンとは「10」、バガーとは野球用語で「塁打」という意味で、「テンバガー」は1試合で10塁打を記録することを指します(シングルヒット、2塁打、3塁打、ホームランのサイクルヒットがちょうど10塁打なのです)。そこから、株価が10倍以上になる銘柄のことを「テンバガー」と呼ぶようになったそうです。本書では以下、「10倍株」と呼びましょう。

私は2008年に株式投資をはじめましたが、本書執筆時点で10倍株を66銘柄探しあてています。それが、株式資産2億5000万円を超える原動力になったのです。なお、単元(銘柄ごとに決められている最低売買単位)未満株は66銘柄には含んでおりません。

10倍株を見つけるステップは4つだけ

コロナショックで大きく下落した株式相場がV字回復を果たした2020年には、19銘柄が10倍株になりました。2021年まで9年連続で10倍株を探しあてており、2022年には10年連続10倍株達成を狙っています。

一般的に、10倍株をゲットするのは、難しいことだとされています。株式資産が1億円を超える“億り人”でも、投資人生を通じて両手で数えられるくらいの10倍株に巡り合えればいいほう。私のように、株式投資歴十余年で、10倍株を日本株のみで60銘柄以上も経験した個人投資家は、そうそういないようです。

私が10倍株を探しあてたステップは、次の4つだけ。

(1)「業種(テーマ)」を絞り
(2)「業績」を見極め
(3)「分散」を心がけ
(4)「長期」にわたって握り(保有し)続ける

その詳しい方法は本編で紹介するとして、まずは私の株式投資の歩みを振り返ってみたいと思います。【次回へ続く】

※本稿は『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。