億り人になりたければ
「高配当企業や優待目的の投資」はおすすめできない
前回、株式投資で億り人になるためには、短期売買を繰り返して利益を上げるということは難しく、長期にわたって利益が成長する企業の株を長期保有することが大切だということを述べた。
実際に株式で1億円以上の純金融資産をこしらえた人たちを多く見てきた経験から言うと、彼らにほぼ共通するのは「成長株の長期保有」というスタイルの投資を続けているということだ。高配当銘柄への投資でもなく、ましてや優待狙いの投資でもない。
配当や優待はとても魅力的に見えるが、その理由は自分が投資したものに対する見返りが目に見えるものや即物的なものであることで安心感が得られるからだ。配当金が銀行に振り込まれるとうれしいし、品物や商品券が送られてくると現物が目の前にあるのでよりうれしくなるのが普通だ。
しかしながら「投資」とはそういった目先の楽しみのためにするよりも、時間を味方に付けることで長期にわたる成長の果実を取るというのが結果としては大きな成果が得られやすい。具体的に言えば10年、20年という長期間保有することで5倍、10倍になる銘柄を探して持ち続けることである。