「小休憩」を上手に
勉強時間に組み込んでおく

 1日の目標は「勉強時間」ではなく「達成量」で決めるべきです。

 仮に「1日に1時間、勉強する」と決めたとしても、そこには必ず、最終目標達成までにこなしたい、「1日あたりに進めるべき量」が紐付いていることが重要です。

 そこで大事になってくるのが、「ガス抜き」です。

 人間の集中力は最大でも80~90分とされており、長時間、集中して勉強すること自体、まず無理なわけです。

「ガス抜き」とは、勉強時間の合間、1日の達成量に至る途中でひと区切りつくごとに入れる「小休憩」です。たとえば、

「1日に本を10ページ読むのがノルマなら、項目の区切りや章の区切りでひと休みする」

 ということです。

 あくまでも「小休憩」ですから、遠くをぼんやりと眺めたり、体を軽く伸ばしたり、という程度です。時間にして数分程度に収めましょう。

 当たり前ですが、好きなマンガを読んだり、ゲームを始めたりしたら小休憩ではなくなってしまいます。スマホでSNSをチェック……というのも、おそらくキリがないので避けたほうがいいですね。

「人間の集中力は長く続かない」からこそ、「長く集中しなくても勉強が続く仕組み」をもっておく。この小休憩を勉強時間に組み込んでおくことで、結果的に、毎日、目標量を達成できるようになるでしょう。