死亡や高度障害のリスクに備える死亡保険。中でも「収入保障保険」は、必要な保障を割安な保険料で得られる合理的な仕組みを持つ。特集『生保・損保・代理店の正念場』(全31回)の#6では、保険のプロ29人が選ぶ最新の収入保障保険ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)
一家の大黒柱の万が一の事態に
安い保険料で備えられる
死亡や高度障害に備えられる死亡保険の種類は、大別して三つある。
一生涯保障で解約返戻金がある「終身保険」と、保険料は掛け捨てで保障される期間が限られる「定期保険」、そして定期保険と同様に掛け捨ての一定期間の保障で、さらに満期に向けて保険金額が逓減していく「収入保障保険」だ。
保険金の受け取り方は、終身保険と定期保険は一括受け取り、収入保障保険は毎月定額を受け取る仕組みが一般的となっている。
保険料は、一生涯の保障で貯蓄性を備える終身保険よりも掛け捨ての定期保険の方が格安で、保険金が段階的に減っていく収入保障保険は定期保険よりもさらに安い。
そして、この三つの死亡保険の中で最も合理的とされるのが、収入保障保険だ。なぜなら、残された家族に必要な生活費の総額は、例えば子どもが成長するにつれて徐々に減少していくことから、ライフステージに応じた保障を割安な保険料で実現できるためだ。
副次的なメリットとして、年金方式で保険金を受け取るため、一括での受け取りに比べて無計画に保険金を使い過ぎてしまう事態も避けられる。基本的な商品の仕組みは同じでも、一家の大黒柱の万が一の際に備えることを思えば、より優れた商品を慎重に選びたい。
次ページから早速、保険のプロが選ぶ収入保障保険ランキングを見てみよう。