アルピーヌA110、感動の7速DCTに鮮烈ハンドリングの軽量MRスポーツ【試乗記】アルピーヌA110GT 価格:7DCT 893万円 ラインアップは標準/GT/Sの3グレード構成 新設定のGTのトップスピードは250km/h 0→100km/h加速は4.2秒でクリア A110は多彩なopプログラムもスタート Photo by Akihiko Kokubo

A110がデビュー後初となる
大幅リファインを実施

 アルピーヌA110は、1960年代から70年代にかけて発売された往年の名車を、デザインのみならずブランド名、そしてネーミングまでオマージュしながら現代に蘇らせた生粋のスポーツカーである。2017年に公開され、日本では翌2018年に発売された。

“オリジナル”のA110がFRP製ボディを纏ったリアエンジンレイアウトだったのに対して、現行モデルはアルミ製ボディでエンジンをミッドマウントした完全2シーター。さすがに新旧A110でエンジニアリング的な共通項は皆無だ。乗れば、現行モデルが単なる懐古趣味から復活されたものではないことは明らかになる。走りはシビアな視点でチェックしても、最新スポーツカーとして極上の仕上がりである。