株価低迷長期化、押し目買いが裏目にPhoto:Spencer Platt/gettyimages

 株式市場で押し目を拾うには、今年は1930年代以降で最悪の年だ。

 株価は急落した後に反発せず、下落を続けており、下がったところで買いを入れた投資家は痛手を被っている。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、S&P500種指数は今年、少なくとも1%下落した日の直後の1週間で平均1.2%下落している。これは1931年以来最大の下げ幅だ。

 株価低迷は長期化しており、押し目買いという人気の高い取引に悪影響を及ぼしている。多くの投資家はこの投資戦略に乗って、前回の金融危機の後、そしてとりわけ新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの急速な株価回復時に、大きな成功を収めた。