「学校に行きたくない」と言われた親がやってしまうNG対応とは子どもが「学校に行きたくない」と言うと、親はそれが子どもの本当の気持ちだと思ってしまう。本当の気持ちは、親の「聴き方」によって引き出すことができる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

夏休み明けは、環境の変化から子どもはストレスを感じやすく、登校しぶりや不登校になりやすいと言われます。「お母さんサポートの専門家」として子どもの不登校の相談を多数受けている田嶋英子さんは、親の「聴き方」によって、子どものレリジエンス(逆境に負けない力)を育てることができるといいます。そこで今回は、田嶋英子さんの著書『親の聴き方ひとつで失敗に負けない子が育つ』(青春出版社)から親の上手な聴き方の極意を一部抜粋紹介します。

「学校へ行きたくないなら行かなくていい」と答えたら…

 子どもが「学校に行きたくない」と言ったら、どうしますか?

「不登校」や「登校しぶり」のご相談、増えています。

 小学校に入ったばかりの、Rくん。元気な男の子のお母さんから、相談がありました。

 Rくんは、体格も良く元気で、ふだんは明るい性格です。ちょっと頑固なところがあり、ときどき扱いに苦労するんです、とお母さんは言われます。

「幼稚園ではお友だちも多くて、学校にもすぐなじんだんですよ。だから、まさか、『学校に行きたくない』と言い出すなんて」