長期休暇が明けると、不登校になる子どもが増えると言われています。原因がわかっている場合も、わからない場合もあり、解決策を求めて行動を起こしている人もいれば、学校以外の居場所を見つけた人もいます。こうした子どもたちをサポートしていく中で、親の「助けたい」という気持ちからくる言葉や行動が、逆効果として働いてしまうこともあるそうです。そこで今回は不登校解決コンサルタントの菜花俊さんの著書『不登校になって本当に大切にするべき親子の習慣』(青春出版社)から、子どもに良い変化を起こす〈励まし10カ条〉を紹介します。
子どもを助けるのも傷つけるのも、親の声かけ次第
不登校というのは誰にでも起こりうることです。
学校で何かあったのでは?友達にいじめられたのでは?先生から傷つくようなことを言われたのでは?勉強についていけないのか…などいろいろなことが頭をよぎります。子どもが学校に行きたがらなくなったとき、親としてはついついいろいろと聞きたくなるのは当然ですが、このとき、子どもにしてはいけない質問があります。
それが「どうして学校へ行けないの?」という質問。
原因をはっきりさせたくなるのが親心かもしれません。
でも、じつは、学校に行けない子どもに対して「どうして学校に行けないの?」は最悪の質問です。