SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の最新刊『99%はバイアス』では、「ブレイクの秘訣」を明かし、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語った。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
家族という「狭いコミュニティ」
人の目を気にせず、孤独に慣れて生きたほうが、人生は生きやすいです。
孤独に慣れるには、「努力」より「環境」に目を向けたほうがいいと思います。
自分が所属しているコミュニティが「開けている」という条件を満たせば、わりと自由に生きられます。
逆に、たとえば、家庭環境は、いわゆる「井の中の蛙」状態になりやすいです。
なぜなら、それぞれの家庭には、それぞれの常識やルールがあるからです。
あなたの家族には、どんなルールがある?
あなたの家庭にも、独自の常識があるはずです。
「リビングにスマホを持ち入らない」
「自分の皿は自分で洗う」
「食事のときはテレビをつけない」
など、独自のルールがあると思います。
特に子どもは、それが「当たり前だ」と思って生きています。
なので、他の人がルールを破るのを見つけると、子どもは怒り出したりしますよね。
それは、子どもの中で「これが正しい」という常識ができあがってしまうからです。
この常識が「しつけ」として社会的に正しければ、育ちのよさにつながります。でも、残念ながら、良い側面だけではないんですよね。
「家族が息苦しいと思う人」の特徴
この世には、DVや虐待が起こったり、ネグレクト(育児放棄)の家庭だってあります。
そういう家庭で育っても、子どもは「これが当たり前なんだ」と思い込んでしまうんです。
親から殴られても「それでも親は悪くない」「なにかワケがあるんだ」ということを普通に思ってしまうのです。
外から見ると間違っていると思うことでも、家庭の中にいると、なかなか客観視ができません。わかりやすくバイアスが生じる例ですよね。
日本ではいまだに、「母親は100%の愛情を注いで子どもを育てられる」という母性神話があります。
一方で、世界に目をやると、養子で育てられたり、里子に出されることは、まったく珍しいことではありません。「実の両親に育てられるべき」という価値観が強すぎると、それに当てはまらない子どもは、いじめや差別を受けることになってしまいますよね。
当たり前だと思っている価値観が多ければ多いほど、「同調圧力」が生まれ、そこからハミ出す人は生きにくくなります。
でも、他の人の話を聞けば聞くほど、自分の家庭が100%正しいと思い込んでいたものが、少しずつ違うことに気づきます。
「家族が息苦しい」と思う人は、他人との家族のルールの違いを知らないんですよね。なので、積極的に、他の人にとって何が常識なのかを知ってみるといいと思います。あるいは、外国の家族の話を調べてみるのもいいでしょう。
それを考えることから、自分の「思い込み(バイアス)」をなくしていこう。そんな「バイアス」の詳しい取り除き方は、『99%はバイアス』という本に書きましたので、ぜひチェックしてみてください。