株式や債券相場が大幅に落ち込む中で、マクロ経済見通しに基づく投資戦略を特徴とするヘッジファンドの運用成績が伸びている。年初からのリターンはこれまでのところ近年まれにみる高水準を維持。背景にあるのは、金利や為替の数十年ぶりの大きな変動だ。  マクロ戦略のヘッジファンド運用大手、ブリッジウォーター・アソシエーツやブレバン・ハワード・アセット・マネジメントなどでは、年初来のリターンが2桁に達している。市場全体を見ると、株式や債券、金などが下落し、S&P500種指数の配当も含めた年初からの騰落率は23.9%のマイナスに沈んでいる。