大規模修繕工事の費用が
概算見積もりの3倍超に
中古マンションのブームが続いている。新築マンションの供給戸数が減ったこと、コロナ禍における在宅時間の増加、また低金利など、さまざまな背景から比較的手頃な中古にも注目が集まった結果だろう。マンションでは新築、中古問わず、外壁やエントランスなど共用部分に関してもメンテナンスを行い、維持、修繕するコストが必要となる。建物や設備を修繕するために積み立てる修繕積立金もその一つだ。
その修繕費が特に築10年を超えた中古マンションで大幅に上昇する傾向が顕著となっている。実際にさくら事務所が1回目の大規模修繕工事で関わった築10年超マンションの事例を紹介したい。