2014年からロシアに占領されているウクライナのクリミア半島で、先住民族のクリミア・タタール人は、自分たちがロシアによる徴兵の標的にされており、厳しい選択に直面していると話す。祖国を離れるか、ウクライナに住む同胞との戦闘に身を投じるかという選択だ。ロシア政府の広範な軍事動員は、異例の全国規模での抗議活動や国境に向かう大規模な逃避を引き起こし、戦闘を望まない何十万人もの人々が国外に脱出している。8年前まではウクライナ国民だった人々をロシア政府が動員しようとしているクリミアほど、状況が切迫している場所はない。先週強行された、仕組まれた「住民投票」によって、ロシアがさらにウクライナの4つの州に対する支配権を正式に主張したことで、こうした動きがさらに広がる可能性が大きい。ロシア軍は2014年にウクライナ東部ドネツク州とルガンスク州の一部を占領しており、ロシア政府は兵力不足を補うために既に両州の住民に大きく依存している。
クリミアのタタール人、プーチン氏の徴兵標的に
かつてスターリンに追放されたイスラム系少数民族、多くが徴収されウクライナの戦場へ
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