バイデン米政権が人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」との間で進めている安全保障リスク対策を巡る交渉は合意に近づいているもようだ。だが、11月の中間選挙で共和党が上下両院もしくは片方でも過半数を奪還すれば、バイデン政権には決着を急ぐよう求める圧力が一層強まりそうだ。米政権関係者はここ1年余り、TikTokが収集した米国ユーザーの個人情報が中国政府の手に渡らないよう、対策について協議してきた。この問題が政権にとって喫緊の課題に急浮上している。共和党が11月8日に行われる中間選挙で上下議会いずれかの過半数を奪還した場合、TikTok幹部の召喚も視野に公聴会の開催を強行する構えを見せているためだ。内情に詳しい関係筋が明らかにした。
TikTokとの合意、バイデン政権の優先課題に浮上
交渉は合意に近づきつつあるが、共和党は妥協に異議を唱える構え
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