以前のクォリティレベルとは決別した
マセラティのプロダクトははっきりと変わった。見て触って乗ってみたならば、誰もがそうと分かるくらい変貌した。オーナーには大変申し訳ない話だけれども、ギブリやレヴァンテに比べるとハイエンドモデルとしての質が格段に上がっているのだ。
いつから変わったのか? MC20の登場からだ。ただしMC20はその全量をモデナの工場で念入りに組み立てられる“工芸品”で、価格的にも生産量的にも欲しいと言ってすぐに買える代物ではない。工業製品=誰もが買うことのできるマセラティではレヴァンテの妹分である第2のSUV、グレカーレがその節目であると言っていい。