SNS上で「座り込み」が話題になっている。「2ちゃんねる」創設者の西村博之(ひろゆき)氏が、沖縄県辺野古を訪れた写真をツイッターにアップしたことがきっかけだ。投稿には批判が集まる一方で、擁護の声も多い。根底には本土に住む人の沖縄への無関心がある。(ジャーナリスト 大袈裟太郎)
露悪的なツイートのワケは? ひろゆき氏に聞いた
10月3日、「2ちゃんねる」の創設者で、現在はコメンテーターとしても活躍する西村博之氏(通称ひろゆき)が辺野古のゲート前を訪れ、「座り込み抗議3011日」の看板の横で笑顔を浮かべる画像とともに、こうツイートした。
「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」
この投稿をきっかけにSNSには賛否の渦が巻き起こった。
現在、辺野古の座り込みは、工事車両搬入の阻止行動のため、車両が来る9時、12時、15時に合わせて行われており、その時刻を過ぎれば市民は帰路に就く。ひろゆき氏は夕刻の誰もいない時間にゲート前のテントを訪れ、冷笑的なツイートをしたのだった。
「論破王」と呼ばれ、メディアでもてはやされる彼が、わざわざ那覇から往復4時間近くかかる辺野古を訪れてまで、なぜこんな露悪的なツイートをしたのだろうか?
沖縄に移住し6年間取材を続けてきた私には、その動機がとても気にかかり、彼のツイートに私の座り込みに関する記事をリプライするなどしながら、落ち着かない夜を過ごした。
翌4日、15時。ひろゆき氏が辺野古ゲート前に現れたという情報を確認し、辺野古へ急行。彼にインタビューした。