コロナ禍の収束を待たずに、今度は資源・資材の高騰や円安急進が企業を揺さぶっている。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の業績において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、7〜9月度のコンビニ編だ。
ミニストップが売上高前年同月比98.2%で独り負け
セブン、ファミマ、ローソンとの差は?
コンビニの主要4社が発表した7〜9月度の月次業績データは、以下の結果となった。
◯セブン-イレブン(セブン&アイホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
7月度:前年同月比103.6%(3.6%増)
8月度:同104.7%(4.7%増)
9月度:同100.4%(0.4%増)
◯ファミリーマ—トの国内既存店売上高
7月度:前年同月比103.7%(3.7%増)
8月度:同104.9%(4.9%増)
9月度:同102.1%(2.1%増)
◯ローソンの国内既存店売上高
7月度:前年同月比102.3%(2.3%増)
8月度:同105.0%(5.0%増)
9月度:同101.0%(1.0%増)
◯ミニストップの既存店平均売上高
7月度:前年同月比99.2%(0.8%減)
8月度:同99.6%(0.4%減)
9月度:同98.2%(1.8%減)
今回取り上げる4社の中では、セブンイレブンとファミリーマート、ローソンの3社が7~9月の3カ月連続で前年実績を超えた。その一方で、ミニストップのみ、7~9月の3カ月連続で前年同月から既存店売上高が微減。前年実績には届かなかった。
同じ「コンビニ」の中で、なぜ、ミニストップだけが前年割れを起こしてしまったのか。詳しく見ていこう。