半導体製造装置メーカーには冬が来る。だが、こうした見通しができていることが投資家の心を温める。米半導体装置メーカーのラムリサーチは19日遅く、好調な第1四半期(7-9月期)決算を発表した。売上高と営業利益は市場予想を上回り、事実、売上高の伸びは過去2四半期(ラムリサーチや同業他社の多くが部品不足により完成装置を顧客に出荷できなかった)から加速した。このように出荷の遅れを取り戻す動きは、目先ラムリサーチに引き続き利益をもたらすだろう。同社が示した10-12月期の売上高見通しは51億ドル(約7657億円)と、アナリスト予想を6%上回った。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)発生以来、半導体関連業界が享受してきた急成長サイクルが終わりつつあるが、同社はこれまでで最も明確なそうした兆候も明らかにした。同社は、来年の業界全体の設備投資額が20%減少するとの予想を示した。ここには、中国への半導体関連装置の輸出を制限する米国の新規制の影響が織り込まれている。