ほんの数カ月前に与党内の圧力に屈し英首相の座を追われたボリス・ジョンソン氏(58)が再登板する可能性が出てきた。リズ・トラス首相は20日、大型減税などを柱とした経済政策が金融市場の混乱を招いたことを受け、辞任を表明した。就任後わずか45日目だった。一夜明けた21日、与党・保守党内からは後任としてジョンソン氏を推す声が相次いだ。ベン・ウォレス国防相はテレビのインタビューで、ジョンソン氏支持に傾いていると述べた。別の閣僚2人も支持する考えを示した。ジョンソン氏は保守党の党首選に立候補するかどうかは公言しておらず、側近もコメントを避けている。ただ、同氏に近い関係者らは、議会下院の保守党所属議員357人のうち、立候補に必要となる100人の推薦を得られるめどが立てば出馬するとの見通しを示した。
ジョンソン氏、英首相返り咲きも 党内に待望論
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