米アルファベット傘下のグーグルは、カナダの人工知能(AI)スタートアップ企業コーヒアに少なくとも2億ドル(約300億円)を出資する方向で交渉を進めている。内情を知る関係者らが明らかにした。AIを巡るテクノロジー大手の競争が激化していることが改めて鮮明となった。2019年に設立されたコーヒアは自然言語処理(NLP)ソフトウエアを開発している。これは、人間の音声やテキストを理解するチャットボット用ツールなどの事業用AIアプリケーションを構築するのに用いられる。同社は21年11月、グーグルとの複数年の契約を発表。コーヒアがソフトウェアモデルを訓練するのに必要な演算処理能力を、グーグルのクラウド部門が提供することで提携した。