ボリス・ジョンソン前英首相は23日夜、保守党の党首選に出馬しない意向を示した。これを受けて次期首相にはリシ・スナク元財務相の就任が有力視されている。スナク氏が勝利すれば、辞任を表明したリズ・トラス首相の後任探しは早ければ24日にも決着がつく可能性もある。ジョンソン氏は23日の声明で、保守党の議員から十分な数の推薦を獲得したと述べる一方、党の多くの議員からは支持を得てないとして、党首選を続けることは「単純に考えて正しいことではない」と述べた。また、「党が議会で団結していなければ、効果的に国を治めることはできない」と続けた。オッズメーカーは23日時点で、スナク氏が次期首相に就任する確率を75%としていた。英国の物価上昇率が2桁に達し、経済成長も鈍化する中、同氏は市場に安定をもたらすことができる安全な選択肢だと党内では評価されている。