ウクライナが「汚い爆弾」を使用しようとしているとロシアが主張していることを受け、欧米の政府高官が相次ぎ協議を行った。米国、フランス、英国は23日夜に声明を出し、(戦争を)「エスカレートさせる口実としてこうした主張を利用しようとするいかなる試みも、世界は見抜く」とロシアをけん制した。ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は23日、米、仏、英、トルコの国防相と相次ぎ電話協議を行い、ウクライナの戦争がより危険な段階に進みつつあり、ウクライナが近く「汚い爆弾」を使用するかもしれないと伝えた。「汚い爆弾」は従来の爆発物とセシウムやコバルトなどの放射性物質を組み合わせたもので、一度に多くの人を殺傷することはないものの、土壌を汚染することができる。