近畿財務局が昨年から開始した勉強会が人気だ。抽選に落選し、受講できない金融機関職員もいるほどで、まさに“予約の取れない”勉強会である。なぜこんなにも金融機関の支持を集めているのか。そのユニークな主催者や、画期的といえる講座内容などについて明かす。(共同通信編集委員 橋本卓典)
近畿財務局が開催する
“予約の取れない”勉強会とは?
新型コロナウイルス禍と資源高で苦境に陥っている中小企業と向き合う地域金融機関の企業支援力を向上させようと、近畿財務局が管内の信用金庫、信用組合の企業支援担当者らを集めた勉強会を開催している。
スタートしたのは2021年4月のこと。1クールに3回のペースで開いており、21年には上期と下期に1クールずつ、計6回開催した。22年も上期にすでに1クール開催ずみで、下期の勉強会も10月から始まっている。
財務局が存在感を発揮した全国でも珍しい取り組みで、抽選に落選し、受講できない金融機関職員もいるほどの人気ぶりだ。
なぜ当勉強会はこうも人気を博しているのか。次ページでは、そのユニークな主催者や、画期的といえる講座内容などについて明かす。