2024.11.19
地銀が「“物納”で地域課題解決」という新潮流、企業版ふるさと納税の実例と効果
総務省によれば、2023年のふるさと納税の寄付額は初めて1兆円の大台を突破した。知名度不足から低迷していた企業版ふるさと納税も470億円と、21年度比で倍増した。連載『橋本卓典の銀行革命』の本稿では、企業版ふるさと納税の「物納」で自治体の課…
共同通信編集委員
はしもと・たくのり/1975年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2006年共同通信社入社。経済部記者として流通、証券、大手銀行、金融庁を担当。09年から2年間、広島支局に勤務。金融を軸足に幅広い経済ニュースを追う。15年から2度目の金融庁担当。16年から資産運用業界も担当し、金融を中心に取材。
2024.11.19
総務省によれば、2023年のふるさと納税の寄付額は初めて1兆円の大台を突破した。知名度不足から低迷していた企業版ふるさと納税も470億円と、21年度比で倍増した。連載『橋本卓典の銀行革命』の本稿では、企業版ふるさと納税の「物納」で自治体の課…
2024.9.18
前回コラムで述べた通り、中小企業の低生産性の解決には、構造的問題の解決が必要だ。それなしに、日本が「低生産性」から抜け出すことは不可能だ。そしてその責任の一端は、中小企業と運命共同体である地域金融機関にもある。本稿では、地域生産性…
2024.7.22
日本が20年以上、世界一であり続けている「経済複雑性指標」。この耳慣れない経済指標を手がかりに、経済複雑性が賃上げを困難にさせる低生産性をもたらしてきたのではないかという、構造問題を掘り下げる。
2024.6.25
地域金融に詳しい、地域の魅力研究所の多胡秀人代表理事が6月17日午後、闘病の末、死去した。72歳だった。多胡氏は、政府が2003年に掲げた地域密着型金融「リレーションシップバンキング」の策定に関わり、書籍やブログ、交流サイト(SNS)でも活発…
2024.6.7
「積み立て王子」との異名で呼ばれた中野晴啓氏が再始動した。セゾン投信時代から、パッシブ型ファンドを運用してきたが、新たに立ち上げた2本のファンドはいずれもアクティブ型。中野氏の投資哲学を知る人からは、変節したように見えるが、実際は…
2024.6.6
「積み立て王子」との異名で呼ばれた中野晴啓氏が再始動した。セゾングループの“天皇”である林野宏会長により解任されてからわずか10カ月での復活だ。どのような軌跡を経て今に至るのか。セゾン投資問題の深層と題して、前編、後編に分けて振り返…
2024.4.25
能登半島地震の復興局面で金融機関が直面する課題、リスクとは何か。前編の震災時対応に続き、後編は少子高齢化、人口減少の進む地域における現実的な復興の道筋をさぐる。
2024.4.10
震災時に金融機関はどう対処すべきか。この知見は、あまり形式知として共有されていない。能登半島地震で地元金融機関はどういう判断を迫られ、どのような壁が立ちはだかったのか。前編と後編に分けて、震災金融のリアルに迫る。
2024.2.22
一部の地域金融機関の間で、「仕組み貸出」と言われるスキームがはやっている。既に金融庁はリスク管理強化を要請しているというそのスキームとは、一体どのようなものなのか。背景を探ると、業界内ではやるだけの「うまみ」と「闇」があることが分…
2024.1.24
資金繰り支援から経営改善・事業再生のフェーズへ――。中小企業へ資金を提供していた地方銀行と信用金庫・信用組合は2024年、一つの転換点を迎えることになりそうだ。【2024年「事業再生」の隘路・後編】では、実際に事業再生を行うために必要な、…
2024.1.23
資金繰り支援から経営改善・事業再生のフェーズへ――。中小企業へ資金を提供していた地方銀行と信用金庫・信用組合は2024年、一つの転換点を迎えることになりそうだ。【2024年「事業再生」の隘路・前編】では、その背景と求められる役割について解…
2023.11.28
中小・中堅企業を支援する企業として、知る人ぞ知る存在が中小企業投資育成だ。ベンチャーキャピタルや、銀行や信金・信組などの金融機関とは違う立ち位置で、企業の痒いところに手がとどく支援を行っている。その実態を紹介しよう。
2023.10.6
中小企業に対して、厳格な社会保険料の取り立てや差し押さえなどが、倒産の引き金を引いてしまう「社保倒産」。背景には、ちぐはぐな中小企業支援策の現状があった。もう一つの「2024年問題」と言われる、社保倒産の深層レポート(後編)をお届けす…
2023.10.5
中小企業に対して、厳格な社会保険料の取り立てや差し押さえなどが、倒産の引き金を引いてしまうケースが、企業再生の現場で危惧されている。背景には何があるのだろうか。もう一つの「2024年問題」とも言われる事象の深層を前・後編に分けてレポー…
2023.9.4
「働き方改革」があるならば、「辞め方改革」もあっていい――。「中途退職者=組織の裏切り者」の烙印(らくいん)を押されるのが当たり前の閉鎖的な銀行業界で、これまでとは違った動きが広がっている。中途退職者を敵視し、迫害するのではなく、…
2023.7.28
地方銀行において、コンプライアンス意識や人事評価の適正感は、従業員エンゲージメントとの相関は低い――。こんな調査結果が、地銀業界内で話題になっている。調査内容を詳しく振り返るとともに、従業員エンゲージメントを高めるために地銀が取り…
2023.6.13
クレディセゾン傘下の資産運用会社、セゾン投信の中野晴啓会長が実質的に更迭された。投資家やセゾン投信のファンドを扱う有力地方銀行の間では、動揺が広がっている。一体、何があったのか。解任劇の真相を探るとともに、筆者にだけ語った中野会長…
2023.5.26
山梨県北杜市の老舗駅弁業者、丸政。競争激化で業績が低迷していた2010年以降、創業家出身の名取政義社長をサポートしたのが、山梨中央銀行小淵沢支店の二人の支店長だった。前編では、改革の中身を振り返ったが、後編となる本稿では、二人のバンカ…
2023.4.21
銀行員は、役員になれなければ50代で銀行員という立場を追われる。一方で、地方の中小企業は慢性的な経営人材不足にあえいでいる。この需給の不均衡を解消するすべはないのか――。山梨中央銀行の支店長による駅弁業者の再建劇から、バンカーが企業…
2023.3.31
人口減少という逆風に強くさらされている地域金融機関にとって、地域が成長できるか否かは死活問題だ。金融機関自身も、中小企業の生産性向上を促す努力をしなければ、生き残りは難しい。では、そのために必要な取り組みとは何か。島根銀行の企業支…
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