ダンベル写真はイメージです Photo:PIXTA

 ウェイトリフティングと有酸素運動を組み合わせることで、早期死亡、特に心疾患による死亡のリスクを大幅に下げられる可能性が、新たな研究で示唆された。全死亡リスクは、ウェイトリフティングだけを行う場合でも、また有酸素運動だけを行う場合でも減少していたが、最も大きく減少したのは両者を組み合わせた場合だったという。米国国立がん研究所がん疫学および遺伝学部門のJessica Gorzelitz氏らが実施したこの研究の詳細は、「British Journal of Sports Medicine」に9月27日掲載された。

 この研究は、1993年に米国の10カ所のがんセンターで55~74歳の男女を対象に実施された、前立腺、肺、大腸、卵巣がんのスクリーニングに関する臨床試験の参加者から抽出した9万9,713人のデータを解析したもの。これらの患者は、2006年の追跡調査時に質問票に回答しており、2016年12月まで追跡されていた。追跡調査時の対象者の平均年齢は71.3歳で、女性が52.6%を占めていた。質問票には、ウェイトリフティングや、中強度と高強度の有酸素運動を行う頻度に関する項目も含まれていた。