新型コロナウイルスの流行に伴うパソコン(PC)ブームが終息しつつある。それでも、世界最大のPCメーカーであるレノボ・グループは、サービス事業の貢献により予想外の増益を確保した。投資家はこの「リセット」を歓迎すべきだ。中国のPC大手レノボが3日発表した7-9月期(第2四半期)決算は、売上高が前年同期比で4%減少する一方、営業利益は4%増加した。いずれもS&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスがまとめたアナリスト予想を上回った。営業利益は9%減が予想されていた。レノボの中核事業であるPCはすっかり低迷し、コロナ禍の押し上げが一巡したことをうかがわせた。PCやスマートフォンなどのデバイス事業の売上高は前年同期比11%減だった。調査会社IDCによると、レノボのPC出荷台数は7-9月期に同16%減となったが、市場シェアは約23%と首位を維持した。
レノボ、予想外の増益生んだ「リセット」
中核のPC事業は低迷するが、サービス事業は堅調
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