米労働省が4日発表した10月の雇用統計によると、非農業部門就業者数は前月比で26万1000人増加した。失業率は3.7%に上昇した。9月の就業者数は31万5000人増に上方修正された。10月はヘルスケア、専門サービス、製造などの業種で雇用拡大が目立った。平均時給の伸び率は前月比で0.4%となり、9月の0.3%から上昇した。前年同月比の伸びは4.7%で、9月から低下した。米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な利上げを続ける中、労働市場には減速の兆しが出ているものの、今回の雇用統計で底堅さが示された。労働参加率は9月の62.3%から62.2%へと若干低下した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエコノミスト調査によると、10月の就業者数予測は20万5000人増、失業率は前月から横ばいの3.5%だった。