米シェール企業は好調な収益が続いているにもかかわらず油田開発のペースを落としている。米国の石油生産量はほぼ横ばいで、逼迫(ひっぱく)する世界市場にはほとんど影響を及ぼしていない。米国の石油生産にとって輝かしい年になると期待されていたが実現していない。経営者やアナリストによると、インフレ関連コストの上昇、サプライチェーンの混乱、一部企業の油井の期待外れの生産量が重なり、国内生産量が制限されている。バンク・オブ・ノヴァ・スコシアによれば、7-9月期の世界の原油価格は1バレルあたり平均約100ドルで、過去数年間はこうした価格がシェール生産の増加を促してきた。今回、コノコフィリップス、パイオニア・ナチュラル・リソーシズ、デボン・エナジーなどは、掘削ではなく利益に焦点を当てるとし、成長には制約があると述べている。